図版を使い、装幀をさせて頂きました。
幕末大名夫人の知的好奇心
ー日向国延岡藩 内藤充真院ー
著者 神崎直美
発行所 岩田書院
2016年3月 刊
A5判・214頁・並製本・カバー装
ISBN978-4-86602-953-5 C3021
(定価)本体2700円+税
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日向国延岡藩主内藤政順の奥方充姫(充真院[じゅうしんいん]。
岩田書院official(http://www.iwata-shoin.co.jp/)
寛政12年[1800]-明治13年[1880])に関する初めての人物伝。なお充姫は彦根藩主井伊直中の娘で、大老井伊直弼は異母弟にあたる。
本書では、充真院の著書のなかから 主として『色々見聞したる事を笑ひに書』『五十三次ねむりの合の手』を選び、その知的好奇心と人物像を明らかにした。
前者は、幕末から明治初期の江戸(東京)と延岡で見聞した日常雑記で、後者は、文久3年(1863)、充真院64歳、生まれ育った江戸を離れ、初めて領国に転居することになった時の旅日記である。両書とも、すぐれた文章力と巧みな挿絵とで、当時の生活を活写し、充真院の人物像もよくあらわれている。
もくじ
はじめに
第一章 人生の概要
井伊家での日々と婚家・内藤家/縁組の経緯/内藤家の奥方/老年期の日々
第二章 充真院の蔵書
奥方の蔵書/和歌/源氏物語/紀行文/外事への関心/井伊家に関する蔵書/装丁と蔵書印
第三章 生き物飼育
「色々見聞したる事を笑ひに書」の概要/鳥の飼育法/昆虫の飼育法/その他の飼育法
第四章 まじない・薬・怪異・生活の知恵
まじないによる治療法/薬用による治療法/まじないと迷信/怪異/その他の生活の知恵
第五章 紀行文と大旅行
「五十三次ねむりの合の手」の概要/旅の概要/注目される立場/充真院の体調
第六章 対人関係・食・名物
随行者との対人関係/庶民との出会い/食の楽しみ/名物への関心
第七章 風景・文学・信仰心
風景への感動/文学に親しむ/敬虔な信仰心
まとめ 充真院の関心と人物像
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